キヤノンのBC-340+BC-341は評判どおり目詰まりに強い

プリンタインク

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PIXUSシリーズのプリンターを長く使っていると、インク残量の表示が消えて次に何を買えばいいのか迷う場面に必ず出会います。キヤノンのBC-340とBC-341は、この悩みに応える定番のFINEカートリッジで、ブラックとカラー3色一体型を組み合わせて使う仕組みです。対応機種の多くはすでに生産終了となっていますが、カートリッジ自体は継続して販売されており、目詰まりしにくいヘッド一体型の構造や、標準タイプとXLタイプという選択肢の広さが評価の軸になっています。この記事では、BC-340とBC-341の基本情報から対応機種、価格相場、純正品と互換品それぞれの評価ポイント、交換方法やトラブル対処まで、購入前に知っておきたい情報を整理しました。本記事の内容は2026年8月11日時点の情報にもとづいています。

BC-340は黒、BC-341はカラー3色一体型という役割分担

BC-340とBC-341は、キヤノンのインクジェット複合機PIXUSシリーズに使われているFINEカートリッジという規格のインクカートリッジです。FINEカートリッジは、インクタンクと印刷ヘッド(ノズル)が一体化した構造になっているのが特徴で、カートリッジを交換するたびに新しいプリントヘッドに切り替わるため、目詰まりが起きにくいという利点があります。

型番の見方はシンプルで、BC-340が黒(ブラック)インク、BC-341がシアン・マゼンタ・イエローの3色が一体になったカラーインクを指します。プリンターにはこの2本を1セットとして装着する仕組みになっており、通販サイトなどで「BC-340+BC-341」とまとめて表記・販売されているのはこのためです。単色のブラックだけ、あるいはカラーだけを個別に購入することもできますが、印刷頻度が高い家庭やオフィスでは、両方をセットでまとめ買いしておくと交換の手間が減ります。

BC-341(カラー)には、標準容量タイプの「BC-341」と、インク容量を増やした大容量タイプの「BC-341XL」の2種類があります。同様にBC-340にも標準の「BC-340」と大容量の「BC-340XL」が用意されています。パッケージや型番の末尾に「XL」と付いているかどうかで見分けられるので、購入時は型番表示をよく確認することが重要です。

ヘッド一体型の構造が長期放置後の印刷品質回復につながる

BC-340・BC-341が採用しているFINEカートリッジは、インクを吐出するための微細なノズルが並ぶプリントヘッドと、インクを収めたインクタンクが一つの部品として一体化された、いわゆるヘッド一体型の構造になっています。これに対して、一部の他社プリンターや業務用機で採用されている独立型(インクタンクとヘッドが別部品になっているタイプ)では、インクタンクだけを交換してもプリントヘッド自体は本体に固定されたまま長期間使い続けることになります。

ヘッド一体型の最大の利点は、インクカートリッジを交換するたびに、プリントヘッドも同時に新しいものへ切り替わるという点です。プリントヘッドのノズルは印刷を重ねるうちに徐々に劣化したり目詰まりを起こしたりすることがありますが、BC-340・BC-341のようなヘッド一体型カートリッジであれば、カートリッジ交換のタイミングでヘッドの状態もリフレッシュされるため、長期間プリンターを使わずに放置した後でも比較的スムーズに印刷品質を回復させやすいという特長があります。プリンターをたまにしか使わない方や、長期間放置してしまいがちな家庭用途において、この仕組みは大きな安心材料になります。一方で、カートリッジ自体にヘッドの部品コストが含まれる分、インク単体だけを交換する独立型と比べるとカートリッジ価格がやや高くなる傾向がある点は理解しておくとよいでしょう。

対応機種はPIXUS MG3630など2013年から2015年発売のモデルが中心

BC-340・BC-341は、キヤノンのPIXUSシリーズのうち、主に2013年前後から2015年頃にかけて発売された家庭向けインクジェット複合機に対応しています。具体的な対応機種としては、PIXUS MG3630、MG3530、MG3230、MG3130、MG4130、MG4230、MG2130、MX513、MX523、TS5130、TS5130Sなどが挙げられます。中でもPIXUS MG3630は2015年に発売されたモデルで、家庭用複合機として広く普及しました。現在ではPIXUS MG3630をはじめ、これらの対応機種の多くはすでに生産終了となっていますが、プリンター本体を今も使い続けているユーザーは多く、インクカートリッジ自体は引き続き販売が続けられています。

対応機種の代表格であるPIXUS MG3630は、A4対応のインクジェット複合機で、コピー・スキャナー機能に加えて自動両面印刷にも対応しており、無料のスマホアプリCanon PRINT Inkjetを使うことでスマートフォンやタブレットからも手軽に印刷できる仕様になっています。同様にPIXUS MG3530も、A4対応でコピー・スキャナー機能を備え、無線LANによるスマホ対応を実現している一方、有線LANポートは搭載していないなど、機種ごとに細かな仕様差があります。TS5130についても、スマートフォンやタブレットから印刷する際には、プリンター本体と端末を無線LAN(Wi-Fi)で接続する必要があります。

BC-340・BC-341対応機種はいずれも家庭向けのコンパクトな複合機が中心で、年賀状や書類、写真プリントなど、日常的な用途に幅広く使われてきました。なお、対応機種の中でもPIXUS MX513・MX523はやや性格が異なり、印刷・コピー・スキャンに加えてFAX機能を備えた複合機で、有線・無線の両方のLANに対応しています。手差しでの原稿送りが不要なADF(自動原稿送り装置)を搭載しており、コピーやFAX送信、スキャンの際に複数枚の原稿を自動で読み込める点が特徴です。ホームオフィスや小規模事業所などで、印刷機能に加えてFAX機能もまとめて1台でまかないたいというニーズに応える機種として使われてきました。

BC-345・BC-346とは形状が異なり互換性がない

後継にあたるBC-345・BC-346というカートリッジも存在しますが、これはBC-340・BC-341とは別規格であり、形状やICチップの仕様が異なるため物理的に装着できず、相互の互換性はありません。プリンターを買い替えた場合は、新しい機種の取扱説明書や本体のラベル表示で、対応するインク型番がBC-340・BC-341系なのか、BC-345・BC-346系なのかを必ず確認する必要があります。型番を誤って購入すると、カートリッジの形状が合わずプリンターに装着できないため注意してください。

XLタイプは印刷1枚あたりのコストが標準タイプよりおよそ60%安い

BC-340・BC-341には、通常容量の標準タイプと、インク量を増やした大容量のXLタイプがあります。XLタイプは標準タイプに対して、およそ2倍程度のインク容量を持つとされており、印刷できる枚数もその分多くなります。価格面では、標準タイプが1個あたりおおよそ1,300円前後、XLタイプがおおよそ1,600円前後という価格帯で販売されているケースが見られ、単純な購入価格ではXLタイプの方が高くなります。しかし、印刷1枚あたりのインクコストで比較すると、XLタイプの方がおよそ60%程度安くなるとされ、印刷枚数が多いユーザーほどXLタイプの方が経済的です。

比較項目標準タイプXLタイプ
インク容量の目安基準標準タイプの約2倍
1個あたりの価格帯約1,300円前後約1,600円前後
印刷1枚あたりのコスト基準標準タイプよりおよそ60%安い
向いている使用頻度印刷量が少ない方印刷量が多い方

具体的には、年賀状や書類、写真などをよく印刷する家庭や、在宅ワークで資料の出力が多い方であれば、XLタイプを選んでカートリッジ交換の頻度を減らすほうがコストパフォーマンスに優れます。逆に、プリンターをたまにしか使わない、あるいは印刷量が少ない場合は、標準タイプで十分というケースもあります。インクは開封後や未使用の状態でも時間の経過とともに劣化するため、印刷頻度が低いユーザーが大容量タイプを購入すると、使い切る前にインクの品質が劣化してしまう可能性がある点も考慮しておくとよいでしょう。

純正インクの価格相場はBC-340・BC-341ともに税込2,000円台前半

キヤノン純正インクの価格は、販売店によって幅がありますが、代表的なネット通販サイトでの価格帯を見ると、BC-340(ブラック、標準容量)が税込2,000円台前半、BC-341(カラー、標準容量)も同程度の価格帯で販売されていることが多いです。大容量のBC-340XL・BC-341XLはこれよりやや高めの価格設定になりますが、前述の通り1枚あたりの印刷コストは抑えられます。

購入先としては、キヤノンオンラインショップのほか、家電量販店(ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ケーズデンキなど)、大手通販サイト(Amazon、楽天市場、アスクル、モノタロウなど)で幅広く取り扱われています。キヤノンオンラインショップでは、BC-340とBC-341をセットにした商品ページも用意されており、まとめて購入したいユーザーにとって選びやすくなっています。純正インクは店舗やタイミングによって価格が変動するため、購入前に複数のサイトを比較検討することをおすすめします。

2026年7月と9月にキヤノンの価格改定が実施

近年はインクカートリッジの原材料となる石油由来素材の価格変動や円安による輸入コストの増加を背景に、キヤノンを含む主要プリンターメーカー各社でインクジェットプリンター消耗品の価格改定が相次いでいます。キヤノンでは2026年7月7日付で価格改定が実施されました。さらに2026年9月1日付でも、インクジェットプリンター本体・オプション品・消耗品を含む商品群を対象とした価格改定が実施される予定とされており、BC-340・BC-341のような消耗品カートリッジについても、今後価格が見直される可能性があります。エプソンやブラザー、リコー、富士フイルムなど他の主要メーカーも同様に価格改定の動きを見せていることから、こうした値上げは業界全体の傾向といえます。まとめ買いを検討している場合は、購入時点での最新価格をキヤノンオンラインショップや主要通販サイトで確認しておくと安心です。

互換インク・詰め替えインクは安さと引き換えに保証対象外のリスクがある

純正インク以外の選択肢として、サードパーティ製の互換インク、使用済みカートリッジを再生したリサイクルインク、そして自分でインクを注入する詰め替えインクがあります。BC-340・BC-341に対応したこれらの製品は、複数のメーカーから発売されており、純正品に比べて価格が安く抑えられるのが最大の魅力です。中には、純正カートリッジの約2.5倍から3.5倍程度のインク容量をうたう詰め替え用スマートカートリッジ製品も販売されており、コストパフォーマンスを重視するユーザーに選ばれています。

一方で、互換インクや詰め替えインクにはいくつかの注意点があります。まず、プリンター本体のメーカー保証の対象外になる場合が多いという点です。互換インクや詰め替えインクが原因でプリンターが故障した場合、保証期間内であっても修理は自己負担になるケースがあるとされています。また、インクの粘度や成分が純正品と異なることで、プリンターのノズルの劣化や目詰まりを引き起こしやすくなるリスクがあります。印刷品質の面でも、発色や耐光性、耐水性が純正インクに比べて劣る製品があり、写真印刷ではやや発色が薄く感じられる場合もあるようです。さらに、ICチップの仕様の違いにより、まれにプリンターがカートリッジを認識しないというトラブルも報告されています。

こうしたリスクを踏まえると、互換インクや詰め替えインクを選ぶ場合は、口コミやレビューが豊富で、品質保証やサポート体制がしっかりしているメーカーの製品を選ぶことが重要です。逆に、大切な写真の印刷や、長期間の保存を前提とした書類の印刷では、純正インクを選ぶ方が安心といえるでしょう。純正インクへの評価が根強いのは、こうした保証面・品質面の安定性が理由になっています。

インクカートリッジの交換手順は5ステップで完結する

BC-340・BC-341の交換手順は比較的シンプルです。まずプリンターの電源を入れた状態でスキャナーユニット(カバー)を開けます。しばらくすると、インクカートリッジ用のホルダーが交換可能な位置まで移動して停止します。空になったカートリッジのランプが点滅しているのを確認したら、カートリッジを上から軽く押して手前に引き出すようにして取り外します。取り外したカートリッジは、地域のルールに従って適切にリサイクル・廃棄しましょう。

新しいカートリッジは、パッケージから取り出したらオレンジ色の保護テープをまっすぐ剥がし、金属端子やインク吐出口には触れないように注意しながら、ホルダーの正しい位置にカチッと音がするまでしっかりと挿入します。ブラックとカラーでそれぞれ装着する位置が決まっているため、取扱説明書やプリンター本体のラベル表示を確認しながら取り付けると安心です。全てのカートリッジを正しく装着したらスキャナーユニット(カバー)を閉じ、プリンターが自動でインクの認識を行うのを待ちます。

インク切れエラーが消えないときはストップボタンの長押しで解除できる

プリンターの画面に「インクが残っていません」といった趣旨のエラーメッセージが表示される場合があります。純正インクを正しく交換したにもかかわらずエラーが消えない場合や、詰め替えインクを使用した際にインク残量が正しく検知されない場合には、プリンター本体のストップボタン(機種によってはリセットボタン)を5秒以上長押しすることで、インク残量の検知を無効化し、エラー表示を解除できるケースがあります。

ただし、この操作はあくまで残量検知に関する表示の問題を回避するための操作であり、実際のインク残量そのものを変えるものではありません。詰め替えインクを使用した後に印刷がかすれる、色が出ないといった症状がある場合は、インクの充填が不十分であったり、プリントヘッド内に空気が入っていたりする可能性があるため、プリンターのメンテナンス機能(ヘッドクリーニングなど)を試すか、インクの再充填状況を確認する必要があります。

カートリッジを認識しないときはまず保護テープと差し込み位置を確認する

BC-340・BC-341を新品に交換したのに印刷できない、あるいはカートリッジを認識しないといったトラブルが起きた場合は、いくつかの基本的なチェックを行うとよいでしょう。まず、カートリッジの保護テープがきちんと剥がされているか、金属端子部分に指紋やインクの汚れが付着していないかを確認します。次に、カートリッジがホルダーの正しい位置に、奥までしっかりと差し込まれているかを確認してください。

それでも改善しない場合は、プリンターの電源を一度切り、数分待ってから再度電源を入れる再起動を試すことで、内部の認識エラーがリセットされることがあります。また、印刷がかすれる、線が入るといった症状が出る場合は、プリンタードライバーのメンテナンス機能からノズルチェックパターンを印刷し、目詰まりが疑われる場合はヘッドクリーニングを実行することで改善する場合があります。互換インクや詰め替えインクを使用している場合、これらのトラブルの発生頻度が純正インクよりも高くなる傾向があるとされているため、繰り返しトラブルが起きる場合は純正インクへの切り替えも検討する価値があります。

印刷結果に横すじが入ったり、一部の色が薄くかすれたりする場合は、プリンタードライバーやプリンター本体の操作パネルからノズルチェックパターンを印刷し、どの色が欠けているかをまず確認することが基本の手順です。欠けが見つかった場合はクリーニングを1回実行したうえで再度ノズルチェックパターンを印刷し、改善状況を確認します。それでも改善しない場合は強力クリーニングを試しますが、クリーニング動作はインクを多く消費するため、連続して何度も実行せず、間隔を空けながら様子を見ることが推奨されています。クリーニングを実行する前には、BC-340・BC-341のインク残量が十分にあるかどうかも確認しておきましょう。

目詰まり予防には月1〜2回程度の印刷が効果的

ノズルの目詰まりそのものを予防する観点では、プリンターを長期間使わずに放置しないことも効果的です。少なくとも月に1〜2度程度は電源を入れ、簡単な印刷を行うことで、プリンター内部の自動メンテナンス機能が働き、ノズルの乾燥や目詰まりを未然に防ぐ効果が期待できます。BC-340・BC-341を装着したプリンターを来客用や年賀状シーズンのみ使うといった、使用頻度が低い環境で運用している場合は特に、この定期的な印刷習慣を意識しておくとよいでしょう。

購入時は対応機種の型番確認と純正・互換の選択が重要

BC-340・BC-341を購入する際は、まず自分が使っているプリンターの型番が対応機種に含まれているかを、プリンター本体のラベルや取扱説明書で必ず確認しましょう。似たような型番のBC-345・BC-346など、後継シリーズのカートリッジとは互換性がないため、誤って購入すると装着できず無駄になってしまいます。

次に、標準タイプとXLタイプのどちらを選ぶかは、普段の印刷頻度と予算に応じて判断するとよいでしょう。印刷量が多い方は、初期費用は高くてもランニングコストを抑えられるXLタイプがおすすめです。逆に印刷頻度が低い方は、インクの劣化を避ける意味でも標準タイプを選ぶほうが無駄が少なくなります。

また、純正インクか、互換インク・リサイクルインク・詰め替えインクかという選択も重要なポイントです。コストを最優先するなら互換品や詰め替え品も選択肢に入りますが、プリンター本体の保証や印刷品質の安定性を重視するなら純正インクが安心です。購入前には販売店のレビューや口コミを確認し、信頼できる販売元から購入することをおすすめします。特にフリマアプリや個人出品のオークションなどで極端に安い互換インクを購入する場合は、品質のばらつきや保証面でのリスクが高くなる点にも注意が必要です。

未開封は2〜3年、開封後は6ヵ月以内の使用が推奨されている

BC-340・BC-341を予備として買い置きする場合や、大容量のXLタイプをまとめ買いする場合は、正しい保管方法を知っておくことも大切です。インクカートリッジは、直射日光の当たる場所や、キッチン・浴室のような湿気の多い場所での保管は避けましょう。極端な高温・低温や高湿度の環境は、インクの粘度を変化させたり、カートリッジ本体の膨張・変形を引き起こしたりする原因になります。

未開封の状態であれば、保存期間の目安はメーカーによっても差がありますが、おおむね2年から3年程度とされています。一方、一度開封してプリンターに装着したカートリッジについては、空気に触れることでインクが乾燥・酸化しやすくなるため、多くのメーカーが6ヵ月以内の使用を推奨しています。もし何らかの理由で開封済みのカートリッジを一時的に取り外して保管する必要がある場合は、ノズル部分に元のキャップを付け直すか、セロハンテープなどで保護したうえで、フリーザーバッグのような密閉できる袋に入れて保管すると、乾燥や酸化をある程度防ぐことができます。BC-340・BC-341のようなXLタイプの大容量カートリッジをまとめ買いする際は、印刷頻度を踏まえて使い切れる範囲の本数にとどめ、保管期限を意識しながら計画的に使用することをおすすめします。

使用済みカートリッジは郵便局の回収箱でリサイクルできる

キヤノンでは1996年から使用済みインクカートリッジの回収・リサイクル活動に取り組んでおり、地球環境保全と資源の有効活用を目的とした取り組みを続けています。キヤノンを含むブラザー、エプソン、日本HPの主要プリンターメーカー4社は、共同でインクカートリッジ里帰りプロジェクトという回収プログラムを運営しており、全国およそ3,600か所の郵便局や、一部自治体の施設などに設置された回収箱を通じて、家庭用インクジェットプリンターの使用済みカートリッジを回収しています。

BC-340・BC-341の空になったカートリッジも、キヤノンブランドの純正品であればこの回収プログラムの対象となります。ただし、キヤノンブランド以外のカートリッジや、詰め替え・リフィールされた再生カートリッジは回収対象外となるため注意が必要です。回収されたカートリッジは、キヤノンの自動リサイクルシステムCARS-Iによって選別・再資源化され、リサイクルされたプラスチック原料は再びインクカートリッジの部品として活用されるクローズドリサイクルの仕組みが構築されています。日常的にBC-340・BC-341を使用しているユーザーは、空になったカートリッジを家庭ゴミとして廃棄するのではなく、最寄りの郵便局などに設置された回収箱を活用することで、資源の有効活用に貢献できます。

パッケージのロゴ表記で純正品と模倣品を見分けられる

インクカートリッジ選びで見落とされがちなのが、キヤノン純正品を装った模倣品(偽物)の存在です。キヤノンでは、キヤノンの社名やロゴを不正に使用し、あたかも純正カートリッジであるかのように見せかけた模倣品への対策活動を行っており、公式サイトでも注意喚起が行われています。純正品の見分け方としては、パッケージにキヤノンのロゴが正しく印刷されているかどうかが一つの目安になります。パッケージに「キヤノン用」「キャノン用」といった表記のみで、キヤノン自体のロゴが入っていない商品は、純正品ではなく互換品であるケースがほとんどです。

また、極端に価格が安すぎる商品や、出所が不明確な海外通販サイト・フリマアプリ・ソーシャルメディア経由で販売されている商品には、模倣品である可能性があります。キヤノン製以外のインクカートリッジの使用に起因する不具合については、プリンター本体の保証期間内であっても有償対応となる場合があるため、BC-340・BC-341の純正品を確実に入手したい場合は、キヤノンオンラインショップや正規代理店、大手家電量販店・大手通販サイトの公式ストアなど、信頼できる販売経路から購入することが安全です。

インク節約設定でBC-340・BC-341の交換頻度を減らせる

BC-340・BC-341の交換頻度を少しでも減らしたい場合は、日々の印刷設定を見直すことでインク消費を抑えることができます。多くのキヤノンプリンターでは、プリンタードライバーの設定画面から「ユーティリティ」を開き、「インク節約設定」の項目で「ブラックインクを節約する」にチェックを入れることで、黒インクの消費量を抑えることが可能です。

また、印刷設定の初期状態が「カラー自動判別」になっていると、黒文字だけの文書であっても、ごくわずかにカラーインクが使用されてしまう場合があります。文字中心の資料を印刷する機会が多い場合は、あらかじめ印刷設定を「白黒(モノクロ)」に切り替えておくことで、BC-341(カラー)の消費を抑え、BC-340(ブラック)を中心に使う運用にできます。

社内資料の下書きや確認用の印刷であれば、印刷品質を「ドラフト」や「速い」といった設定に変更するのも有効です。ドラフトモードはインクの吹き付け量そのものを減らす仕組みのため、印刷品質を多少犠牲にする代わりに、インクの消費量を大きく抑えられるとされています。仕上がりの美しさを求める写真印刷や提出用の書類には向きませんが、普段の確認作業やメモ代わりの印刷であれば十分実用的です。加えて、両面印刷機能を活用すれば用紙コストの節約にもつながるため、BC-340・BC-341のランニングコスト全体を見直したい方は、インクだけでなく用紙の使い方も含めて印刷設定を一度見直してみることをおすすめします。

総合評価はヘッド一体型の安定性と純正・互換の選択肢の広さ

キヤノンのBC-340(ブラック)とBC-341(カラー3色一体)は、PIXUS MG3630やMG3530、TS5130など、2013年から2015年頃にかけて発売された家庭向け複合機に広く採用されてきたFINEカートリッジです。対応プリンターの多くはすでに生産終了となっていますが、インクカートリッジ自体は現在も継続して販売されており、標準容量タイプと、印刷コストを抑えられるXL大容量タイプの2種類から選ぶことができます。ヘッド一体型構造による目詰まりのしにくさと、長期放置後でも印刷品質を回復させやすい点は、このカートリッジの評価を支える大きな要素です。

価格を抑えたい場合は互換インクや詰め替えインクという選択肢もありますが、プリンター保証の対象外になるリスクや、印刷品質・認識トラブルの可能性があることも理解した上で、自分の使用状況に合った製品を選ぶことが大切です。インク切れエラーが表示された際は、ストップボタンの長押しによる残量検知の解除操作を試すことができますが、実際のインク残量とは別の話である点にも注意しましょう。長く愛用しているプリンターだからこそ、インクカートリッジ選びを丁寧に行い、快適な印刷環境を維持していきたいものです。

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